ランサムウエア ~今そこにある脅威~|ガイアの夜明け|テレ東BIZ
2025年11月21日放送ガイアの夜明け。いま世界中で「ランサムウエア(身代金要求型ウイルス)」を用いた攻撃が急増している。ランサムウエアに感染すると、コンピューター内のデータが暗号化されるなどして、アクセスできなくなり、業務に大きな支障が出る。攻撃者はシステム復元のために身代金を要求し、要求に応じなければ盗み出した個人情報などを公開するなどして、脅しを強めていく手口だ。日本では今秋、ビール大手の「アサヒグループホールディングス」や、法人向け通販の「アスクル」がランサムウエアによる攻撃を受け、大きな被害が発生している。病院など、私たちの生活インフラを脅かす攻撃も増えている。私たちは今そこにある脅威と、どのように向き合っていくべきか。不測の時代の「道しるべ」となるべく日々奮闘する善意のハッカー、ホワイトハッカーの行動を追った。
■アサヒ、アスクル、病院も・・・ランサムウエア被害の広がりは?
9月末、アサヒグループHDがランサムウエアの攻撃を受け、生産ラインが止まるなど、事業の継続に大きな影響が出た。10月にはアスクルも攻撃を受け、11月11日時点で、情報流出の拡大を明らかにした。日本ハッカー協会の代表理事を務める杉浦隆幸氏は、ダークウェブと呼ばれる闇サイト群で、ランサムウエア攻撃者たちの犯行声明を監視する。杉浦氏は、犯罪者に身代金を支払うことで、早期の事態収拾を図る企業も少なくないと分析する。ランサムウエア攻撃の被害は、水面下でどこまで広がっているのか?
■狙われた病院・・・ランサムウエア攻撃にどう対応したのか
大阪府にある大阪急性期・総合医療センター。約3年前に大規模なランサムウエアの攻撃を受け、病院の全システムが停止する事態に陥った。システムが復旧するまでに要した時間は90日間・・・病院はどのように対応し、危機を乗り越えたのか。困難に直面した医療従事者たちが、当時の深刻な状況を振り返る。
■サイバー攻撃1日280万回・・・台湾の“知見”に日本企業が注目
台湾当局は、平均で1日に280万回のサイバー攻撃を受けていると表明している。その台湾で、さまざまなサイバー攻撃の情報を分析し、防御方法の構築を試みているのが「TeamT5」というセキュリティー企業だ。「TeamT5」の創業者で、台湾を代表するホワイトハッカー「TT(ハッカーネーム)」に密着すると、公的機関や半導体など基幹産業の防御を請け負い、サイバー空間における異常行動の監視を続けていた。彼らが分析する攻撃者の最新の手口とは。その「TeamT5」が蓄積する知見に今、日本の企業や公的機関も熱い視線を送る。来日した「TT」に密着し、サイバーセキュリティービジネスの最前線を迫った。
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