吉永アイさんが金まさのりさんという自分以外の帰化人が都議選に立候補していることを知り、永福町で二人が出会ったのが6月17日。

吉永アイさんは行政書士、特に22年前からずっと移民をクライアントとするイミグレーションを専門とする方で、入管とやり取りを続けてきた。

日本における植民地出身者を「外国人」として管理するためという入管法の成り立ち、これが他の外国人に適用されるようになり、現在まで恣意的な法運用が行われてきたもののこれは「移民政策」ではない。という立場がマニフェストに反映されている。
日本社会において、街頭でこれほどストレートに入管法の成り立ちや問題意識をハッキリ述べる専門性と率直さを持ち合わせる人は少ない。

マニフェストの内容は、まず国境の存在に立脚するという左派運動との立場の差、専門職としての経験の差による問題意識の差があることから私としてはかなり保守的と言える範疇の「移民政策」であって、本来このようなものは官僚や政府が出し、市民社会からの改善要求で譲歩されたり、運動によって是正されて行ったりするような内容のように感じた。
youtu.be/n3sGvWVbTuM

バッシングや選挙妨害を受け、体調を著しく崩したことによって昨日から残りの選挙期間中の活動は断念されている。

運動的背景と人脈を持たなかったことで関心と支援が集まらなかったこと、中国からの帰化人であることに加えて女性であることによる予想外の性的中傷の多さ、日本のインターネット文化が「移民政策」ですら差別ネタとして吊し上げるほど悪化していること。
都議選に立候補している他の候補者による排外主義的中傷さえ起こっている。
これはすべて吉永アイさんの責任ではないもの。

日本の選挙制度の中で、とりわけ急進的な主張ですらない「移民政策」を掲げた立候補者がこのように妨害を受け、選挙活動の中断に追い込まれるという事態はとても深刻な問題であるふうに捉えている。

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