ベトナムの地方行政区分は、これまでは

省級:57の省と6特別市
県級:省と特別市の下に区(特別市のみ)、県、市、町
村級:都市部は坊、農村部は社

の3段階ある複雑なものでしたが、今回の地方行政改革で57省6特別市が28省6特別市に大合併整理され、県級区分が消滅し、坊と社もかなり合併されました。

具体例を上げると、ホーチミン市はビンズォン省とバリア=ブンタウ省を併合し人口1400万人の新ホーチミン市に、私の住んでいるところは、「ホーチミン市ゴーヴァップ区第12坊」から、「ホーチミン市アンホイタイ坊」になりました。

行政システムの完全移行は7月1日からです。これによる行政コストの削減は、2026年~2030年の5ヵ年で190兆ドン(1兆円)を超える見通しとのことです。

これ、最初は馴染み深い地名が消えることにショックを感じましたが、県級を完全に消し去って、都市部は「坊」、農村部は「社」の基礎自治体をベースにして、その上がすぐに日本の県より大きいレベルの広域自治体、その上がすぐ国というのは、行政コスト削減、地方自治の充実にはものすごい効果があると思います。ガチガチに権益が固まっちゃってる日本には到底できない大改革。

ちなみに再編後の最大の省は、新ラムドン省で岩手県よりちょっと小さいくらい。36の広域自治体のうち21が海に面した省となります。

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