今年一年を振り返って、日本で一番大きな出来事といえば、女性首相誕生なのでしょうが、これが憲政史上の汚点といわざるを得ない出来事であったことは、痛恨の極みです。最初に断っておきますが、私は高市首相をまったく評価しないし、一日も早く辞めてほしいと思っています。歴史修正主義者だから。
歴史修正主義者の何が問題か。大きく二つ論点があると思います。一つは、欧州におけるそれが反ユダヤ主義と密接に関係しているように、日本の歴史修正主義者はアジア諸国、とりわけ朝鮮(韓国)と中国への差別感情と不可分だからです。近隣諸国を差別する人を、首相に戴くことの不利益は自明でしょう。
不利益という損得勘定だけで充分といえばそうですが、やはり指導的立場にある人間が差別感情を内包しているということの道義的問題も、指摘すべきでしょう。倫理や建前を「カッコつけてる」と冷笑して、差別感情の露出を「正直でよい」とするようなネットの通弊は、改められなければなりません。