今年一年を振り返って、日本で一番大きな出来事といえば、女性首相誕生なのでしょうが、これが憲政史上の汚点といわざるを得ない出来事であったことは、痛恨の極みです。最初に断っておきますが、私は高市首相をまったく評価しないし、一日も早く辞めてほしいと思っています。歴史修正主義者だから。

歴史修正主義者の何が問題か。大きく二つ論点があると思います。一つは、欧州におけるそれが反ユダヤ主義と密接に関係しているように、日本の歴史修正主義者はアジア諸国、とりわけ朝鮮(韓国)と中国への差別感情と不可分だからです。近隣諸国を差別する人を、首相に戴くことの不利益は自明でしょう。

不利益という損得勘定だけで充分といえばそうですが、やはり指導的立場にある人間が差別感情を内包しているということの道義的問題も、指摘すべきでしょう。倫理や建前を「カッコつけてる」と冷笑して、差別感情の露出を「正直でよい」とするようなネットの通弊は、改められなければなりません。

もう一つは、某議員が「納得できる歴史をつくる」とほざいたように、事実からなすべきことを考えるのではなく、過去の事実に難癖をつけ、自分が楽しく思えることを「事実」にしてしまうという、因果関係の倒錯にあります。都合の悪い事実を見ないどころか、指摘した者を「反日!」などと罵倒します。

事実をもとに考えない人はどこにあっても困り者になりそうですが、とりわけ政治家がそうなると惨事です。現実に問題が起こっている。困りごとを訴えている人がいる。そこで政治が乗り出してくる。はずなのに、起こってもいない問題を解決すると称して要らぬ政策をやる。いっぽう社会問題は解決しない。

事実を踏まえてものごとに立ち向かうという姿勢がないのです。だから現実には何もできない(できたように見えてもまぐれ当たりに過ぎません)。余計なことばかりする。支持する有権者も、事実に目を逸らすいっぽう、自分が何を求めているかを見失っているのではないかと思うのです。

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