いみじくもVERBALが『against all gods』で「頼んできたわけでもないのに誕生してきたこのWORLD」と歌っている通り(VERBALがクリスチャンであることとこのリリックは関係ないように聞こえない)、特に自発的に生まれたいと思ったわけではない。だから知らんところで罪に定められているし、当然「関係ない」と言うこともできなくはない。
で、僕の知らんところで勝手に罪を犯したアダムと女(エバという名前がついたのは失楽園後)が人類の代表として人類全体が神に逆らうという意思決定をしてしまったせいで、僕は人生全体レベルで迷惑しているわけなのだけど、それは本来「迷惑」どころではない「死」(生物学的な死を包含しているが、それ以上の概念。自分を創造した神との断絶を含む)に至っているところ、僕の知らんところでその死を引き受けた人がいて、しかも復活したというのは、あまりにファンタジーめいているが事実(だと信じている)。あまりにもファンタジーめいているから事実を否定することもできなくはないが、否定しても何も変わらないし、とりあえず肯定することで変わったという経験をしたということは言い切れる。