2011年3月11日に日本で発生した東日本大震災から14年。あの日を境に、災害時に役に立つ地理空間情報とはなにかを突き詰めるといった、自分のやりたいことが明確になり今に至っています。答えはシンプルで、『災害時には普段使いしているものしか役に立たない』ことと『災害時は普段当たり前にあるインフラが使えなくなる』という至極真っ当なこの2つの条件で機能する地理空間情報とは何か。そんな漠然とした、けれどもグローバルに通用する答え現在も追い求めて、イタリア・ミラノの地で研究に励んでいます。
14年前はできなかったことも多かったけれど、今、自信を持って言えることは、我々はあの時よりもできることが確実に増えている。あの頃無名だった OpenStreetMap は現在、世界の地理空間情報のインフラを支えている。まだまだ課題も多いけれど、解決すべき課題が明確に見えていることはとてもやりがいがある。
政治的には世界各地で苦しいニュースも飛び交っているけれども、我々はきっと世の中をもっとよくすることができる。
Photo: U.S. Navy photo, Public Domain
#一億総伊能化