犬と暮らせば「犬と暦」

犬と暮らしていると、お天気や自然のほか、案外、人間社会の暦をダイナミックに体感する。

クリスマスイブが過ぎたころから車の交通量は減り、一昨日から朝も昼も住宅街に人影は少なく、昨日は窓掃除や洗車をする人をよく見かけ、今日、30日はついに公園でボール遊びをする子どもたちもいなくなった。

今よりずっと、犬が散歩にナーバスだった夏、人も車も自転車も少ない、お盆の1週間がとてもありがたかったことを思い出す。

夏の、蒸し暑い中で虫の声がする静かさと、空気が冷えて乾いて何より明るいのに、人の気配が少ない冬の静かさ。

人の社会の営みなのに、どちらも「恵み」と感じる不思議。

青くて薄い、冬の午前の空、どこか遠い日差し。犬が霜柱を踏む。冬の音はひそやかで、親密な響きがある。

明日の大晦日、そして元日。犬と歩く街はどんなだろうか。静かだろうか。案外、にぎやかだろうか。

犬と過ごすはじめての暦を、わたしたちはひと匙の不安とともに楽しんでいる。

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