僕の誕生日(今日)と誕生日(日付)が一日違いの、僕が最も尊敬する "Jon" の一人である @Vivaldi@jonJon S. von Tetzchner さんこと "テっちゃん" さんが、「Web 体験を AI がコントロールする」という近年の Web ブラウザーのトレンドについて、あらためていちブラウザーベンダーの代表としての立場を表明されていた(日本語記事も公開される :tony_smiling:

世界的に AI の生成能力にいろんな期待が集まっている中で、そのトレンドに懐疑的とも思えるようなこういう意見を発信すると「反 AI」みたいなラベリングをされやすいけど、
2年くらい前のユーザーミーティングイベントで彼に直接「最近の AI 技術の進歩についてどう思いますか」という質問させてもらったときにも、彼は同じようなことを答えていて、
今回の記事のなかでも

> もし、AI が知的財産を盗んだり、プライバシーや開かれたウェブを侵害したりすることなく、同じゴールに向けて貢献するのであれば、Vivaldi は AI を利用するでしょう。

と書いているように、彼は LLM や機械学習の可能性を否定してるわけじゃなく、むしろそれによって解決する課題があると期待も持っている(と自分は2年前の質問の回答を聞いて感じていた)一方で、

Web の世界で急速に広がる AI 利用のリスクの面(それはプライバシーであったり、エネルギー問題であったり、これまでの Web を作ってきた価値観の問題であったりする)について、Web という玉石混交の集合知に直接触れるツールである Web ブラウザーベンダーとしての矜持を示していると思う。

Vivaldi、立場を表明:人間のブラウジングのために | Vivaldi Browser
vivaldi.com/ja/blog/keep-explo

テっちゃんがあらためてこういう意見を表明したのは、AI が自律的に Web ブラウザーを操作するようなより踏み込んだかたちで AI が組み込まれたブラウザー( とか、 というブラウザーを作ってた とか) が出てきたり、それによってメジャーなブラウザーも同様の AI 機能を組み込む可能性が出てきたことに起因してるような気がしている。

実際、記事の中でも

> 業界を見回すと、人工的なアシスタントがブラウザに直接埋め込まれるようになっており、答えを得るための近道のように提案されています。Google はページの内容を要約するために Chrome に Gemini を組み込んでいますが、ごく近い将来、ユーザーの代わりにタブを操作し、サイトをナビゲートする機能も追加されるでしょう。Microsoft は画面に表示される内容をスキャンし、ユーザーの行動を予測する新しいモードを含む AI ブラウザとしての Edge を推進しています。  

と書いているし。

ちなみにこのあとに続く言葉として

> このような動きは、アドレスバーは単なる AI への指示入力欄となり、ユーザーの探索する喜びを無気力な傍観に変えてしまいます。

と書いていて、「無気力な傍観(英語の原文では "inactive spectatorship" )」という表現はなかなか秀逸な表現だなとおもった。

Vivaldi takes a stand: keep browsing human | Vivaldi Browser
vivaldi.com/blog/keep-explorin

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