Vivaldi への完全 OSS 化という期待を目にするたびに思うこと

Vivaldi を OSS にしろ(というほどつよい言い回しではないのかもしれないけど、それを期待している)という英語圏のポストが、おそらく Mozilla の直近の "Firefox を AI ブラウザーに" という新 CEO のメッセージに反発する界隈から流れてくるけど、
現状でも Vivaldi は9割以上のコードは OSS として公開はされてて残りの1割未満の UI に関わるコードが非公開(つまりコードの割合で言えば9割以上はすでに OSS)ということは一応知っててほしいなあとおもうのと、
もし仮にその残りのコードも OSS にしたとして、その人たちはその OSS になった Vivaldi をどう支えてくれるつもりなんだろう、というのは気になってる。

Vivaldi は現時点までのビジネス上の生存戦略としてそういう「一部クローズドソース」という管理をしているはずで、完全 OSS になると開発の意思決定の仕方も変わるだろうし、ブラウザー市場での Vivaldi の優位性も(コードを公開する以上)相対的には下がるはずで、ビジネスプランだって大きく変わるはずだし、それも分かったうえで OSS 化しろというならそれ相応のささえ方までちゃんと考えてるんだよね?大丈夫?という気持ちになる。

おれは OSS しか使わない!という拘りを貫きたい人にとっては OSS 化がゴールなのかもしれないけど、プロダクトから見れば OSS 化してからがスタートで、そこに本当に持続性があるのかっていうことまで考えるのは当然だし、
ましてや私企業が開発してる製品はその裏にフルタイムで給料をもらって開発やサポート対応をしている社員がいるわけで、
本当に完全 OSS 化しろというなら、そういう今開発に携わってる人に Vivaldi の開発を継続してもらうためにどういうプランがあるのかまで考えてから言ってほしい。(という気持ちになってしまった

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