【2/3】実はこの2〜3時間前から県議らの車は目撃され、「迷惑ユーチューバーが来ている」と注意を呼びかける連絡がクルド人の間に回っていた。別の解体業のクルド人男性(41)も連絡を受けた一人。武南署で女性らと合流した。
「警察署で相手が議員と知りショックだった」。声を荒らげて抗議したが警察が間に入るだけで最後まで議員らが直接、話すことはなかった。男性は「議員が正しいことをしているというならば、降りて話をしてほしかった」と訴える一方、やまないヘイトについて「日本に来て26年、日本はすばらしいと思ってきた。でもこの2年間は、理由もなく攻撃される。私は家族や会社を守らなければいけない。警察や行政に訴えても何も変わらない」と話す。
この視察が一部で報じられた後、X(旧ツイッター)では別のヤードの写真とともに、クルド人殺害を予告するような書き込みも現れた。この男性の妻は「今は黙って我慢するしかない感じですが、いつか危害を加えられるのではないかと不安です」と漏らした。
【3/3】7月2日には日本クルド文化協会が、神奈川県の男性に対し、クルド人排斥デモを行わないよう求める訴訟の報告集会がさいたま市であった。この集会には多くの支援者も詰めかけたが、マスコミを除いて撮影は禁止された。批判的な人が参加し、写真や動画が「さらし」に悪用されるのを防ぐためだ。
報告集会で、30代のクルド人の男性は言った。「毎日、家族の顔、子どもの顔、家の住所、職場もSNSにさらされる。反論すると、クルド人は暴力的だとバッシングされる。皆さん、子どもが撮られたらどんな態度しますか。同じ立場に一回、立ってほしいんです。立てないと思うけど」
記者は質疑応答で、県議らの視察について尋ねた。日本クルド文化協会の代理人の神原元弁護士は「公道上からの視察と言っても、どこから覗(のぞ)いたかは問題ではなく、何を覗いたかが問題だ。撮影をしたかどうかは争いがあるようだが、仮に撮影していなくても私的スペースを覗けば、プライバシーの侵害になりうる」と反論した。
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