何を言っているのかわからない点では石破さんの「日本を守る。成長を力に。」も大して変わりませんし、共産党の「国民のためにブレずにはたらく」も同様です。しかし肝心なことは「◯◯とは何か」を常に問えることです。石破さんに「日本を守るとは何をすることですか」と問うたり、田村さんに「はたらくとは何をすることですか」と問うたりすれば、おそらく何か答えようとするでしょう。その結果「こいつの言っていることはおかしい」と思うかもしれません。でも高市さんはそもそも答えようとはしないでしょう。

とはいえたいていの国民は政治に大して関心がなく、「◯◯とは何か」などと考える余裕もありません。それゆえ「赤いネクタイをしていると自信たっぷりに見える」のような技の方が有用だったりします。高市さんはおそらくそういうのは石破さんや田村さんより得意でしょうし、実はその方が賢いのかもしれません。

民主主義において国民の多数が「『◯◯とは何か』を問わない限り政治家の主張の意味は明らかにならない」と継続的に考える日は来ないかもしれません。

石破さんや田村さんに「あなたは日本国民のために何をしてくれますか」と問うて、彼らが「まず、日本を守るとは何か」「日本国民とは誰か」なんて言い出したら大変です。だって、絶対話が長いからです。国民の多数は長い話が聞きたくないんです。だって忙しいし面倒くさいし、話は長ければ長いほど分かりづらいからです。
「説明は短ければ短いほどわかりやすい」と考えている人が実は多数派なんだと思います。本当は、短い説明はわかりやすいのではなく誤解の余地が大きいのです。「未来に希望の持てる街づくり」と同じです。「できるだけ多くの有権者が都合よく誤解してわが党に投票してくれればよい」と考える政治家ばかりになったら民主主義どころではないでしょう。とうの昔にそうなってますよ、と言われたらそうかもしれませんが。

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