なかなか理解も得られないまま概ね絶望的な状況で活動している方々は、どんな心構えで取り組めているんだろう、続けられているんだろう、と考えて、ふと、水の上にパンを投げよ、という言葉を連想した。口語訳ではこう。
"あなたのパンを水の上に投げよ、多くの日の後、あなたはそれを得るからである。"
伝道の書11:1(新共同訳では「伝道の書」は「コヘレトの言葉」)

正確な表現を確認しようとしてとりあえずネット検索したら、以下のページを見つけた。
"『水の上にパンを投げよ』 « essay - chu kosaka web site"
chu-kosaka.com/essay/?x=entry:

書き手の小坂忠先生という方のことが気になり検索すると、なんと、松本隆や細野晴臣と一緒にアルバムを出したりしていた方だった。
3年前に死去されたがウェブサイトが今でも残っているようだ。

コヘレト(伝道の書の著者)は、また同じ章の中で
"人が多くの年、生きながらえ、そのすべてにおいて自分を楽しませても、暗い日の多くあるべきことを忘れてはならない。すべて、きたらんとする事は皆空である。"
とも言う(11:8、口語訳)。

所詮すべては虚しく過ぎ去るもの、暗い日も多いもの、と思っておいた方が気が楽なのかもしれない。

またコヘレトは言う、若者に"あなたの若い時に楽しめ"といいつつ、
"ただし、そのすべての事のために、神はあなたをさばかれることを知れ。"'(11:9)

諦念を抱きつつ、それでもできることをし続ける、何が実を結ぶか私たちにはわからないのだから(11:6)、という在り方しか私たちにはできないのかもしれない。

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