シアトルワールドコンが登壇者の情報収集にOpenAIのLLMを利用した件について。
まず、LLMの利用について発表してくださったことに感謝します。勇気の必要なリリースだったことでしょう。
私の考えを述べます。現在のo3なら参加者の背景を調べることは可能だったでしょう。ハルシネーションも、人間のスタッフの偏見よりはずっと低いと私は考えています。
実務上の必要もわかります。現在のGoogle検索は広告を出しているアカウントの商業的な情報に比して、オーガニックに蓄積された人文的な情報が検索結果に出にくくなっていますから、o3の方がずっとマシな結果になることは多い。利用したくなる気持ちはわかります。
しかしOpenAIの利用に問題がないわけではありません。OpenAIはあのLLMを作るためにフェアユースが認めていない海賊版を利用していました。徐々に「公正さ」に寄っている今もその疑惑は晴れていません。
コンベンションとして利用するのなら、そこには言及し、あるいは強く批判していただきたいものです。
https://seattlein2025.org/2025/04/30/statement-from-worldcon-chair-2/

Statement From Worldcon Chair
We have received questions regarding Seattle’s use of AI tools in our vetting process for program participants. In the interest of transparency, we will explain the process of how we are using a Large Language Model (LLM).
seattlein2025.org · Seattle Worldcon 2025
Link author: Seattle Worldcon 2025@seattlein2025@seattlein2025.org