『戦争と美術 1937-1945』の論考を読んでいて、いまから20年近く前の論考なんだけど、議論が積み重なっている感じがあんまりないなという感じがする。いま近美の展示でも、美術館当事者、メディアからでてくる声からは、戦争画とはある種の「腫れ物」だという感じがうかがえる。近美は20年前よりは積極的に戦争画を展示・評価してきたけど、それでもずいぶんおっかなびっくり展示しているわけで、またそのおっかなびっくりにいらぬ推測をメディアが書きたててしまう。「もはや戦後ではない」どころか、いまだに傷が癒えていないと思っているからこれだけ腫れ物に触るように扱わざるを得ない。

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