6月のInternational Computer Music Conference(ICMC)2025に採択された論文のプレプリントを公開しました。今回も自主邦訳版を作ってWeb上で読めるようにしています。
Hiding What from Whom? A Critical Review of the History of Programming languages for Music https://matsuuratomoya.com/research/icmc-2025/

Hiding What from Whom? A Critical Review of the History of Programming languages for Music
この論文概要および本文は、英語版の著者による邦訳であり、採録されているものとは表現が異なる場合があります。引用する場合は、公開されているものを参照した上で行うか、邦訳版であることを明記してください。また、括弧やダブルクオート、固有名詞のフォーマットにブレがありますが、とりあえず公開しておくことを最優先して作成しているためご了承ください。 概要 本論文では、音楽のためのプログラミング言語の歴史を、コンピューター音楽という様式から切り離して記述するために、サウンドスタディーズの議論を取り入れて音楽プログラミング言語の歴史の批判的レビューを行う。本論文はMUSIC-Nシリーズによって確立された、パルス符号とUnit Generatorコンセプトを取り巻く普遍主義的前提が、作曲家と科学者という役割の線引きを成立させ、更に作曲家を消費者化する傾向へ焦点を当てる。そのうえで、2000年代以降に開発されてきた音楽のためのプログラミング言語は、必ずしも新しい音楽を生み出すことをだけを目的とする訳ではなく、不可視化されるフォーマットやプロトコルといった音楽に関わる技術インフラに対するオルタナティブの提示という側面を持っていると結論づける。
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Link author: 松浦知也 / Tomoya Matsuura@tomoya@social.matsuuratomoya.com