一部の報道では、当該の参政党の市議がトランスジェンダーの人数を質問することや、関連して「伝染する」といった表現に集中的に話題が集まっているようだが、あの市議の質問は、学校におけるLGBT教育がどのように・どれくらい・またどのような外部講師に委託されて行われているかを質問することとセットになっている。
だから私たちは、学校で「過激な/不適切な性教育」が行われているという、ありきたりな性教育バッシングの切り口の1つとして、トランスジェンダーやLGBTがここで使われているという可能性を理解しなければならない。
「避妊や性交について学校で教えるなんてとんでもない」という時代は、避妊や性交について教えることが「過激さ」の根拠とされ、性教育バッシングに使われた。そうした時代が変わり、それら避妊や性交について学校でも教えることの必要性が社会に浸透していけば、今度は「性自認」や「LGBT」について教えることが「過激さ」の根拠として新しくターゲットに選ばれる。起きていることは昔から変わっておらず、だからこの話題をトランスジェンダーへの差別という問題枠組みだけで議論すべきではない。

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