「【Adobe の料金が高い】なんて言うのはどうかしてるわ!仕事してたら余裕で払えるはずだし、あたしは安いとすら思うわ!オーホッホッホ!」みたいなの最後に Threads でその話題読むのやめちゃったんだけど、
まあ年間 10 万円を高いと思うか安いと思うかは別に人それぞれだと思うし、安いと思うなら黙って払えばいいんじゃないかなと思うけど、
また値段とは違う話として、デザインやクリエイティブの分野で自分が Adobe のサブスクが向かないと思うのは、年間10万ちょっとを払い続けなければ自分が作った作品データに対するアクセス権も失う(自分で作ったデザインデータが開けなくなる、ということもひとつ理由としてある。
買い切りであれば、少なくとも自分が購入したバージョンのソフトウェアは自分の所持品として永続的にデータビューワーとして機能するし(OS のバージョンとかには依存するにせよ)、
Sketch.app なんかはソフトウェアの購入に対して「購入から1年間無料でアップデートを受け取る権利」を販売するという、買い切りというサブスクの間のような独自のライセンス体系を持っていて、これもアップデートを受け取らないままであれば理論上は永久に自己のファイルにアクセスすることができる。
Canva のトップは Affinity を無料化した経緯について説明する動画の中で「あなたの作品は、常にあなたのものです」と話していて、これは「ユーザーの作品やデータ売却したりを AI の学習に転用したりしない」という文脈の中での発言だったけど、実際のところ「自分の作品にアクセスし続けられる」という意味でも「自分の作品がつねに自分のもの」という状態を Affinity の無料化によって担保したともいえる。