自分は DTP 時代の印刷物とか広告のデザイナーとして社会経験が始まって、いまは UI デザイナー・フロントエンドエンジニアみたいな肩書きだけど、嗜好としても結構「字間を詰めたがる」タイプ(ブラウザーならにはユーザースタイルで `font-feature-settings: "palt" 1`を当てちゃうくらい)なので、この「グラフィックデザイナー」に該当していると思う。
グラフィックデザイナーはなぜ字間を詰めたがるのか: びーんち日記
https://bizarre.cocolog-nifty.com/bizarres_diary/2025/05/post-998e67.html
字の見え方・読みやすさ、僕は極論「個人の慣れの問題」だと思っているんだけど、
仕事柄そうも言ってられないこともある(たとえば Web サイト本文にもプロポーショナルメトリクス=字間の詰めを有効にしたいのかをデザイナーとして言語化しなくてはいけない時もある)ので、「字間を詰めたがるグラフィックデザイナー」の立場の一人として、上記の記事を読んで考えたことを主に自分の頭の整理のためにまとめてみる
## 字詰めは「(文字の)美しさ」のためにするという共通認識
記事のなかでも、字詰めが必要な場合(たとえばペラもの)とそうでない場合(たとえばエディトリアル)があると書かれていて、
あくまでも字詰めそのものが不要ということではなく、またそれは「(文字の)美しさ」のために行われるもの、という筆者さんの認識が序盤に書かれていて
この「美しさ」のために字詰めをする必要がある、というのは、僕の考え方とも重なるところだった。
## 字詰めをしないほうが良いケースはある
その「美しさのため」という字詰めをすることが必ずしも優先ではないこともあるという点も、自分も同じように考えてるなと思った。
たとえば、原稿用紙のように書かれた文字量をある程度目視で確認したい場合や、
コードエディターのように等幅を前提に文字を視覚的に並べられる環境を人が求めることはある。
なんなら「美しさ」という観点であえて等幅に文字をレイアウトすることだってある。
(そもそも「美しさ」「読みやすさ」っていうのはある程度は定量化できても、「個人の慣れ」「好き嫌い」「視力」「時代性」とかで変わるもので、一言で捉えられるほど一様でもないと思う)
## 「エディトリアルでは本文は字詰めはしない」の影響範囲
記事の中では
> しかし、エディトリアルではそうではないのだ。エディトリアルデザインをする上での本文組の基本は、「できるだけベタに並べる」ことなのだ。
と書かれていて、エディトリアルデザインの現場のお話としてはそれが事実だと思う。
ただ、この「エディトリアル現場の慣習」と「人間が感じる文字の読みやすさ」は必ずしもイコールのものとして、自分は考えてないな、と思った。
あ、結構長くなりそうだな…連投するか 